一年間通じて使う長靴。特にオカッパリで使うシーンは多いと思います。安いアイテムではないし、できれば自分にあったいい長靴を選びたいですよね。 そこで、筆者が独自の観点で、機能面・耐久性・デザインの3つの点を点数化して比較してみました。バス釣りの長靴選びの参考にしてみてください!また、釣りの中では安全面でも長靴が非常に重要なアイテムです。だいたいの長靴は滑りにくいソールの形状しているので転倒防止にもなり、普通のスニーカーよりは格段に安全です。最近は、釣行中の水難事故や怪我がニュースになっているので、長靴などの足元と共に、救命胴衣もしっかり身につけるようにしましょう!
目次
バス釣りには必要不可欠なアイテム「長靴」
バス釣りをするアングラーは岸から釣りをするオカッパリスタイルの方が多くいます。きっとあなたもそうだと思います。オカッパリの利点「機動力」を活かすアイテムの一つが長靴。オカッパリで釣りをする際、1つのスポットに1日中いる事はほとんどありません。例えば、池で釣りをする場合、池の周りを一周する程歩き回り、川での釣りの場合、まだ誰も釣りをしていないような藪こぎをしながら釣れるポイントを探しに行きます。
その際、ほとんど足場の悪い所ばかり。特に水際という事もあり湿った地面ばかりです。そういった足場の悪い所では、やはりスニーカーではすぐに汚れてしまったり、ソール形状が悪路を歩く設計にはなっていないので危険。また、汚れを落とすのにも一苦労。そんな時こそ長靴の出番です。水の中にも入っていけますし、スニーカーには及ばないにしても最近発売された長靴は、機動性に優れているので、長時間歩いてもすごく疲れる事も少なくなりました。一昔前は重くて歩きにくいものばかりでしたが、今回紹介する長靴のように機能性がぐっと上がっています。
長靴を履いて快適・安全に釣りを
もちろん、特に夏場は「蒸れ」問題がありますが、スニーカーや服を汚してまうリスクよりは全然いいでしょう。なにより怪我を防止出来る事も出来ます。また、最近は機動性が高い足首までの長靴も多く販売されていますが、バス釣りにおいて、フィールドを回っていると浅く見えても実際に足を踏み入れるとズブズブと深い地面もあるので注意すると共に、できる限り膝下までの長靴を選ぶようにしてください。抜けなくなった時など長靴じゃないと足が抜けないシーンもよくあると聞きますのでご注意を。もちろん救命胴衣とセットで身につけるようにすれば安全性がアップ。
年中シーンを問わず活躍する長靴。自分のスタイルにぴったりのものを見つけてより快適なバス釣りライフを。
長靴を選ぶときの【見るべきポイント3】
長靴の軽さ
釣りにおいて、長靴は軽ければ軽いほどアドバンテージがあります。長靴は長時間履くもの。しかもオカッパリのアングラーはフィールドを歩き回り、場所も転々と移動する事が多いと思いますので、足元の負担というのは、気づかないうちに大きくなっています。重い長靴と比較すると比べ物にならないほど疲労感が違います。
軽い長靴の特徴として、ソールが薄く全体のラバーも柔軟性のある作りになっている事がおおいのですが、今までのよくあるゴツゴツの厚底長靴でももちろんいいのですがそれとは違い、ヒザ下から常にフィットしてくれる為、「ガポッ…ガポッ…」と足の中がズレてしまうことが多い厚底長靴の何倍もストレスが軽減されますので、釣り中のすこしでも快適に、疲れにくくするためには「軽さ」というポイントを抑えておくてよいでしょう。
ラバーの柔らかさ
釣りでは、ラバーが柔らかい長靴をおすすめします。今までのよくある一般的な長靴は、形を保つためにラバーが固く、重くなっていますが、実際フィールドに立つと、そんな事はどうでもいい事です。どちらかというと、折りたたみが出来て持ち運びが便利だったり、軽くてフィット感がある長靴がおすすめです。膝下には、長靴がズレ落ちないように固定するゴムのストラップが付いている事がほとんどで、膝下を守ってくれますので気にせず釣りが楽しめます。
足首から下の可動性
オカッパリでは、足場の悪いフィールドを歩き回ります。足にフィットしないゴツゴツした長靴だと、思い通りにうごかず足首をひねる事があります。薄手のラバーだと足の下に何があるか把握したすい為、事前に危険な場所を踏み込まずに済んだりしますので、足首から下は固定されていない動きやすい長靴がおすすめです。
バス釣り用おすすめ長靴ランキング
RAIN BOOTS(レインブーツ)
機能面 | 耐久性 | デザイン |
---|---|---|
★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
メリット
デザイン、機能性、耐久性すべてにおいて高次元でありながら、かなりお手頃な価格。
デメリット
人気の為、在庫が残っていない事が度々ある。
高品質で低価格のコスパ最高な、話題のブランド「FIELDOOR(フィールドア)」からリリースされている長靴「RAIN BOOTS」。
値段が安いにも関わらず、耐久性・機能性共に非常に高い品質を保っています。
耐久性が必要な甲のパーツでは、ゴムの厚さを設けて、タフなフィールドでも使っていけたり、随所にこだわりが詰まっている長靴。
また、キッズサイズまであるので、親子で釣りをする方たちはお揃いにしてみても楽しいですね。
メンテナンス面では、インソールも外せるので簡単に洗えるのもいい所です。
釣りだけでなく、様々なアウトドアシーンで活躍してくれる長靴になるでしょう。
今注目を集める長靴といえばFIELDOORのレインブーツ。ぜひ試してみてください。
バードウォッチング長靴
機能面 | 耐久性 | デザイン |
---|---|---|
★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
メリット
高いデザイン性と、履き心地
デメリット
底の厚さが若干薄い為、折れた木や岩を踏むと、少し痛いときがある
おそらく、オシャレなバサーの着用率がダントツに高いバードウォッチング長靴。
また、プロアングラーの方の着用率も高いです。
元々、バードウォッチング用に作られたという事もあり、陸っぱりに大事な「歩きやすさ」はもちろんよく、見た目・機能性・履き心地に優れていて、飽きがこないデザイン。
また、服を選ばず、なんにでも合うデザインな為、リピートする人も多い長靴です。
アウトドアの場面でなくても、街で見かける方も多いと思います。
値段も5,000円以下という手頃な値段で、品切れという事もなく、比較的カンタンに入手可能です。
また、カラーバリエーションも多いのが魅力です。
シンプルな1色のもの、迷彩柄という中からお気に入りを見つかりやすいと思います。
さらに、小さく折りたたみが出来るので、かさばる事がない為、車に積んでおいて急な雨にも対応出来るところがなおGOOD!
タタムブーツ
機能面 | 耐久性 | デザイン |
---|---|---|
★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
メリット
軽さと他にはないカラーリング。
デメリット
アウトソールが少し薄めです。
キムケンこと木村建太さんもお気に入りの長靴です。軽さも900gと軽いので、ずっと履いていても疲れにくいですね。
キムケンは釣りはもちろん、ゴミ拾いなどの長距離を歩くときにも使っているくらい履きやすい長靴。キムケンファンにはオススメです。
SNSでの反応
タタムブーツ、かなりいいです。
— KIMKEN®(Kenta Kimura) (@kentakimura5727) December 21, 2017
コンパクトかつ実用性バッチリ!”タタムブーツ” 2018年の新色を先行受注【プレミアムタックルコレクション002】 https://t.co/P2EisvDOqI
MOBILE FLEX BOOTS
機能面 | 耐久性 | デザイン |
---|---|---|
★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
メリット
フィット性と履き心地。コンパクトにしまえる収納性。グリップ力。
デメリット
カラーバリエーションが1色のみ(記事公開時) 底が薄いため、大きな石を踏むとちょっと痛いときがある。
まず、他の長靴より優れている点は、オシャレさ。そしてなにより履き心地がすごくいいです。フィット感がものすごくよく、靴底がちょうどいい感じで薄い為、歩いてる地面の感触がダイレクトに伝わります。
「あ、ここは無理しちゃいけないとこだ」「意外と地面硬いな」等、足裏から感じる感触がすごく伝わって、歩きやすいです。もちろん普通の地面でも歩きやすい。
また、このタイプの長靴は、ふくらはぎで留めるゴムもゆるかったりするんですが、しっかりホールドされて、簡単にはずり下がらないというのもすごくいいです。
藪こぎをしても、穴が開く、裂けるといったこともなく耐久性にも優れています。
おそらく、いま履いてるのが壊れたとしても、また買うのはこれだと思います。
ちなみにこれは細かくサイズ設定がされていません。参考として、僕は足が27、5cmで、ナイキ、アディダス等のスニーカーは28-28.5cmくらいでちょうどいいんですが、この長靴だとLサイズでジャストでした。
※2021年新カラー登場【リアルカモ】(画像4枚目)
パッカブルブーツ
機能面 | 耐久性 | デザイン |
---|---|---|
★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
メリット
軽量。持ち運びに便利。ロゴも強調しすぎてなくデザインもGood。
デメリット
ソールが薄い為、道によっては注意が必要。
ジャッカルからリリースされている長靴。軽量かつ機動性抜群の素材で作られている長靴。もちろん持ち運びや収納もカンタンに出来る様に折りたたみが可能になっています。ジャッカルファンはゲットしておきたいアイテムですが、ぬかるみでも歩きやすいソール形状は、ファン以外でも買ってみる価値はあるアイテムです。
キャリングブーツ
機能面 | 耐久性 | デザイン |
---|---|---|
★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
メリット
持ち運びに便利でどんなフィールドにも持ち運べる。
デメリット
カラーが1色展開。
折りたたみ可能な長靴で、バッカン等の入れ物に直でいれてもいいし、付属の防水ケースに入れて持ち運ぶのもOK。気軽に持ち運べて丈夫。さらにソール形状も滑りにくいので機能的にも優れている長靴です。
レインブーツ
機能面 | 耐久性 | デザイン |
---|---|---|
★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
メリット
冬などの寒い時期に活躍。
デメリット
夏などの暑い時期には不向きなので、他の長靴を選ばないとならない。
冬や寒い時期に活躍するのがこのMoonstarの長靴。
内側に、保温性能があるウレタン素材を使った長靴で、寒いときや雨の日でも快適に過ごしやすくなる長靴です。
デザインもシンプルでおしゃれなシルエットになっており、カラーはブラックとカーキでどんなスタイルにもマッチするので、バス釣り以外のシーンでも使用頻度がたかくなるであろう長靴。
足が冷え性の人におすすめな一足。
また、グリップもよく効くソール形状で滑りにくい長靴です。
購入時の注意点は1cm大きめをおすすめします。寒い時期は、厚手の靴下を履くことが多いと思いますので、その分大きめを買いましょう。長靴自体が脱げにくいのでそこまでガポガポする事は特にありません。
また、冬に活躍するアウターのオススメ記事もあるので、この長靴を合わせるのもオススメ!
インソール(中敷き)は必須!
紹介している機動力が高い長靴は、ソールが薄いことが多いです。上記にもあるような、折り畳めるような長靴は特にそうなっている事が多いです。
実際に履いてみるとわかるのですが、足裏の感覚がわかるのはもちろいいのですが、ダイレクトに伝わりすぎて長時間履くと疲れてしまう事も多いんですね。石が足の裏に当たるとやはり痛いですしね…。そこで、少しでもその疲れだったり痛みを和らげるにはインソールが必須です。
当ページの長靴でも紹介しているバードウォッチング長靴の「日本野鳥の会」から出ているインソールがあります。これはどの長靴にも合うので、今回長靴を買うのと一緒に購入する事をオススメしますが、一度長靴を履いてみて痛かったりしたら買ってみてもいいと思います。
サイズですが、バードウォッチング長靴をベースすると、以下のサイズになります。但し、サイズが合わない場合もあるので、適宜長靴のサイズに合わせてハサミなどでカットして合わせてください。
- 28cm,29cmの人は「男性用Lサイズ」
- 26cm,27cmの人は「男性用Mサイズ」
- 25cmの人は「女性用M/Lサイズ」
- 23cm,24cmの人は「女性用S/Mサイズ」
長靴のメンテナンス
長靴を履くシーンでいうと釣りは長時間履いたままが多いです。そこで問題になるのが「蒸れ」ですね。蒸れからくるニオイは放っておくとすごい臭いを発します。やはり、履いたあとは表面だけではなく、中まで水で流しそのまま干しておくのが重要です。もちろん干すときは逆さまにして干すのが鉄則。ホームセンターなどで長靴用のハンガーが売っているので、そういったアイテムを使うものGood!あとは日陰で干すとよりきれいに長持ちするでしょう。
バス釣りでは長靴を履いて、釣りをさらに快適に
釣りにおいて、足元のアイテムは思っているよりも非常に重要です。もちろんスニーカーやサンダルでもいいのですが、やはり機動性を考えると長靴に利があります。
さらに、安全面でも長靴が非常に役立ちます。基本的には滑りにくいソールの形状をしています。
蒸れやメンテナンスでは面倒なことはたしかです。ただし、それ以上のメリットが多い長靴。夏場など蒸れにより熱中症の恐れがなければ、オールシーズン使うことをおすすめします。
子供連れでの釣りにも長靴を
フィールドで親子で釣りをしている方は多く見られます。気を抜いた瞬間に水に落ちてしまうことも毎年ニュースになっています。少しでもそうならないように防ぐために、長靴を履かせるようにしましょう。もちろん救命胴衣は必須ですが、常に危険がつきまとう水辺での遊び。親の方は十分に注意して釣りを楽しみましょう。
子供用に長靴を選ぶポイントは「滑りにくいかどうか」をしっかり見極めて長靴を選びましょう!
お気に入りの長靴をゲットしよう
釣り場について、タックルの準備をしてから、長靴に履き替えるのは実は少し面倒…。でも、お気に入りの長靴を見つければ、そんな面倒がことも少しはいいのではないでしょうか。
正直、おじいさんが履くようなホームセンターで売っている長靴はどうもテンションがあがりません。かっこよく、履き心地もいい長靴さえゲットできれば少しはテンションがあがるのでは?
今回紹介している長靴はどれもクオリティが高い長靴です。この中からチョイスして頂き、少しでも釣りに楽しさをプラスして頂ければいいなと思います。
バス釣りでオススメしない長靴
紐付きの長靴は選ぶな
基本的に釣りでメリットがすごく多い長靴ですが、1つおすすめ出来ない長靴の形状があります。それは「紐付きの長靴」。バス釣りでは藪こぎは普通にしますが、そのときに紐がある長靴だと、紐がかなりの確率で引っかかり、ほどけたりして、こういったタイプの長靴はストレスしかありません。また、藪こぎをせずとも草が付くのでメンテナンスで手間が増えます。ストラップだと全然いいのですが、紐付きの長靴は辞めておくのがいいと思います。
フェルトソールの長靴は選ぶな
フェルトソールの長靴は渓流釣りや磯場で釣りをしている人には向いていますが、バス釣りには向いていません。
フェルトの特性として、藻や細かい砂が入り込むとグリップが効かなくなり非常に危険です。また、ソールの耐性もそこまで高くない為、おかっぱりのような、アスファルトや土の上などを歩くシーンが多い釣りでは、ソールが減ってしまう長靴が多いです。バス釣りでは、一般的なラジアルソールを選んでおくのが無難。もちろん、ラジアルソールでも藻などヌルヌルしたものを踏んだときは滑りやすいので注意をして歩くようにしましょう。
まとめ
バス釣りにおいて長靴は必要不可欠なアイテムです。機動力を活かすことが出来たり、安全性を高めてくれたりと非常に重要な長靴。
選ぶ時に見るべきポイントや選んではいけないポイントも分かったかと思います。
春夏秋冬使える長靴なので、1足は持っておくようにすると釣りの幅も広がります。特に冬のバス釣りには危険回避という意味でももっておくべきでしょう。
おすすめの長靴で、バス釣りライフを楽しく安全に楽しみましょう!